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きみはともしび。 [JEF UNITED 市原・千葉]

★J2リーグ第14節 千葉○2-1●東京V (フクアリ '10.5.22)

際どい逆転勝利は盛り上がる。
この日初めて、あるいは久しぶりにフクアリに来たという人たちには
きっとスタジアムの熱狂を楽しんでいただけたに違いない。
今季はかなり高い確率でこのようなゲームを“演出”しておりますので
ぜひとも近いうちにまたフクアリ劇場へ足をお運びください。

僕個人としても、週末のサッカースタジアムにはアメイジングを求めているので
前半に先制して残り時間を入念な戸締りに使うような試合よりは
逆転勝利や、多少無茶をしても追加点を狙うサッカーの方を好む。
だから、冷や汗はかいたが、この試合でも相応の見返りをもらえた気分でいる。

しかし、J1レベルを志すチームとしてはこれで十分だろうか。
経営難でチーム半壊状態から今季をスタートした東京VをJ1に当てはめたとき
例えばいま降格圏にいる大宮や京都や湘南と同格かそれ以上と言えるだろうか。
チーム再建に奮闘する彼らには失礼だが、とてもそうは思えない。
土俵際の強さも武器にはなるが、横綱相撲を見せてほしいところであった。

もちろんJ2で下位チームと争うのと、J1で上位チームと争うのでは違う。
だがそれを言えるのもジェフが下位にいる時までだ。
目標のひとつであるACL出場が相応しいクラブともなれば
ほとんどのクラブが下位にいることになる。
その地位を本気で目指すなら、それなりの厳しさがあって然るべきだろう。
十分に警戒された状態でも危なげなく勝ちを積むこと
それもひとつのタスクにしていなければ“その先”は嘘になってしまう。

 

 

失点はファウルを与えたことを悔いるしかあるまい。
わずかに芯をはずして微回転のかかったナックル系シュートは
櫛野亮の手から逃げるように弧を描きゴールに刺さるビューティフルゴール。
決めた高木俊幸は間もなく19歳か。
きっとその若さで東京Vの希望を背負っているのだろうな。

失点後もジェフがボールを保持するが
東京Vの守備は出足が速く、中央のブロックも堅く攻め落とせない。
和田拓三のミドルシュートや倉田秋のボレーシュートなど
いい展開からのいいフィニッシュもあるにはあったが
全体として東京Vの手中でカウンターに怯える前半であった。

ハーフタイム。
青木孝太が他のベンチメンバーと異なるメニューでウォームアップしていたので
苛立つ試合展開に打つカンフル剤になることを期待した。
しかし、誰と代えるかな?
和田が躍動している左サイドバックにアレックスを下げる手はないだろう。
そうか、アンカーの山口慶を諦めてツートップにするか。
少し早い気もするが、それがいい。それしかない。



そんな僕の予想は例によってまったく役に立たず
孝太はネットとの交代で投入された。53分。
3トップのセンターフォワードも今季初というわけではないが
ネットさえ手を焼く強靭なDF土屋とのマッチアップが務まるか不安があった。
目先を変えてスペースを利用したプレーを使っていく狙いだろうか…
いや、どうせ当たらない予想はやめてサポートに集中しよう。

予想どおり僕の予想は外れ、孝太はハイボールのターゲットとして機能した。
最近は孝太自身がヘディングは得意だとコメントしていたが
クロスに飛び込むシュートのことだけを言っていたのではなかったのだな。
衝突を恐れず力一杯に跳躍する姿には胸を打つものがあった。
孝太はイーブンボールのチェイスでも瞬発力と執念を見せ
試合のペースをホームチームに寄せるべく先頭に立って引っ張った。
実に頼もしい。

64分。深い位置の工藤浩平が縦にハイボールを入れる。
いちど跳ね返されたのを拾い、再び孝太の頭を狙う形だった。
「高さで勝ててる」という手応えがあったのだろう。
孝太は渾身のジャンプで額にボールを当て、手前のスペースへ落とす。
そこにいたのは山口。自然落下してくるボールを左足の甲で叩き
GKの手先でワンバウンドさせて対角のサイドネットへ突き刺した。
山口の交代を予想した自分を大いに恥じる。

縦パスを孝太が落として山口が決める、という形は
ここ数試合ともにサブに名を連ねた当人たちが練習していた形らしい
きっと、グラウンドの脇から試合を眺めた短くない時間の中で
チームに足りない形だと見出し、試行してきたのだろう。
チームと自らのために。
これこそ競争意識の結実。もっとも理想的なチーム力の底上げだ。

ところで、この日の東京Vでは才能ある若者たちも怖かったが
もっとも手強かったのは35歳の土屋だったと思う。
その存在感に、僕ははからずも負傷中の茶野隆行を想起してしまった。
青木良太や福元洋平を貶めるつもりはないが
豊富な経験を持つリーダーの重要性を改めて認識したのだ。
良太と福元も幾多の経験を経て茶野や土屋のような選手になってほしい。
そのためなら、小さなミスはいくらでもしていい。
小さくまとまる方がよっぽどつまらないさ。

バックラインには経験あるサイドバックの和田も“加わった”。
シュートもクロスも左右両足で自信を持って蹴れるのは武器だ。
彼もまた、若い鎌田翔雅に足りないものを気付かせることができるだろう。
もっとも和田のプレースタイルは大人しさとは対極のやんちゃそのものだが。
二人とも大人にならなくてもいいから、もっと強くなってくれ。
(鎌田君のサイン入りバースデイカードをもらって子供のように喜んだ33歳より)



これで同点、さあ逆転劇のクライマックスだ
と、気を緩めかけた時、平本に突破を許してあわやPKの場面を作られた。
気の利かないレフェリーだったら躊躇なく笛を吹いていたと思う。
こういう日はレフェリーに喝采を送ってもいいんじゃないかな?
さらにその直後にもポストにボールをぶつけられる場面があり
危うく同点ゴールによる起爆を無駄にしてしまうところだった。

しかしその後あたりから東京Vの若者たちの運動量が急激に落ち
完全にジェフのペースとなる。
殊勲の山口に代えて右専門ウィンガーの太田圭輔を投入し
工藤をアンカーに(工藤はその前から頻繁に山口と入れ代わっていたが)
アレックスをインサイドに入れるシフトチェンジを施した。

85分。工藤のクロスボールが富沢の頭を越え、土屋の目の前でバウンドする。
その球足は土屋の予測よりも速く、クリアのタイミングを損なった。
まさにそれを狙っていた孝太の足元へとボールは吸い寄せられ
右利きかと思うような絶妙のタッチでトラップとシュートを決めた。
猛く咆哮する得点者が、僕にはライオンのように見えた。
雄々しいたてがみを揺らして群れの先頭を歩むライオンのように。



相当量の水が撒かれているフクアリのピッチの特性
これを知っているか否かが分岐点になったゴールだと思う。
意地悪な言い方をすれば、フクアリだから勝てたのだ。
もちろんホームで激戦を制したことの価値が下がるわけではない。
しかし、冒頭の繰り返しになるが、僕らの夢はそんなに小さくはないんだ。
このレベルでとどまる事に抗うつもりなら
今よりも厳しい状況でプレーすることに想像力を働かせながら
今をプレーしなければいけない。

でこぼこのピッチでも、歓声の反響がない陸上競技場でも
「さすがジェフ」と言われるほどのクオリティを見せてやりたいじゃないか。
残念ながらこの日のジェフからそういった連想は難しかった。
そうした強さを身につけるには、まだ少し時間がかかりそうだ。

一歩ずつでいい、手の届く目標を追い続ける作業の繰り返しでいい。
ただ、休んじゃいけない。前進することを止めちゃいけない。
どうしようもなく苦しい時
僕らは必ず君たちの背中を押すから。


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コメント 2

犬彦

JEFの勝利はフクアリ限定なのか。。。
そんな感じのケーズスタでした。
敗戦そのものよりも1点も取れないのがサポとしての自分の責任に思えてしまう程の帰り道でした。
by 犬彦 (2010-05-30 00:13) 

39ch

犬彦さん、こんにちは。
コメントが遅くなり失礼しました。
水戸戦はTVで観ていましたが、いいところがあまり無かったですね。そもそも今季は目標が二又ですから、僕らも考えることが定まらず、どうしたらいいか迷います。でも、勝って気分良いときはそういうこと考えられないですから、いい機会だと思いましょう。
by 39ch (2010-06-02 13:01) 

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